要らないなら要らないって
ハッキリ言ってくれた方が楽なんだ
辛いけど、楽なんだ
お前なんて必要無いって そぅ思ってるなら
口に出してくれればいいのに…
一人迷路の中。
転んだとこが痛い。
ホントはさ、階段滑り落ちたまま倒れてたかった
けど、打ったとこが痛いって泣けるような 女の子らしい性格なんてしてないから
つい 痛くなんてないって態度で。
打った身体は痛いよ
でもそれ以上に、何故か心が痛くて。
ただ、あいにく、なんかよくわかんない悲しみに任せてその場で泣き出せるほど子供でもなかったみたいで。
左手の小指から血を流しながら歩いて帰ってきた。
ぽたぽた指先から滴る赤い雫
ティッシュに落ちる紅を見て
いつからあたしは要らなくなっただろうって
ぼーっと、考え、ながら。